2007.7.28南魚沼山系
都会の雑踏から離れ、週末に2泊3日で家族と南魚沼に自然を満喫するツアーに参加した。ここでの楽しみは、なんといっても川遊び(釣り含む)であった。初日、早速、旅館近くの川でニジマス釣り&網でのつかみ取りを行った。河に足を入れるとものすごく、冷たかったが、そんなことも忘れて皆、無我夢中でニジマスを追いかける姿が印象的だった。ニジマスの魚体は美しく、また、取立ての塩焼きも格別の味で、子供達も大喜びであった。2日目も川遊びであるが、山の上流にまでバスで運んでもらってのカジカ釣りであった。川の名前は登川であるが、やがては信濃川と名前を変えて日本海に流れ込む清流である。カジカという名前を聞いたことがある人もいるであろうが、私は、三平三平(ミヒラ サンペイ)こと、釣りキチ三平という矢口高雄著の漫画の中ででてくるフレーズが強烈に脳裏に焼きついており、みたこともない魚ではあったのだが良く知っていた。三平は、夏の夜に、カンテラの灯りで箱メガネ越しに水中を照らし、夜、石の下から這い出し、波の弱い浅瀬の川底にへばりついて寝ているカジカをヤスで付き、捕らえるのである。矢口氏のフレーズを以下にそっくり引用しよう。「昼間のほてりが残る川面に心地良い夜風が渡る、カンテラの灯りにまどう蛾、岸辺に揺れる月見草、遠い少年の日の夏の夜の想い出」月見草、一筋の涼風、川面に揺れるカンテラの明かり・・・、このフレーズを読んだとき、矢口氏は何て素晴らしい少年時代を過ごしていたんだろう、と、まるで自分の思い出のようにその光景を頭の中でなぞり、恋焦がれていた。そして、まさか、その再現とまではいかないまでも、自分でこうして、同じようなカジカ釣りを体験できようとは夢にも思ってもいなかった。漫画の中では、カジカを捕まえるために箱めがねを用い、ヤスでつくというものであったが、今回は、水中メガネを川面につけて水中をのぞき(水の上から肉眼では全く見えない)、石を引っくり返しながらカジカ(漢字では鰍と書く、山梨県に鰍沢町というところがある)を見つけ出し、網で生け捕りにして楽しんだ。非常に小さいのだが、中には10cm程度のものもいたりして、大いに盛り上がった。漫画の中では、ヤスでつくことは、多くの川で今では禁止されているとあったが、驚いたことに、今回ヤスも用意されており、一度、ぐさりと大型の鰍をしとめて三平の気分を味わったのである。この鰍は、ハゼとそっくりであり、から揚げで食べると非常に美味であった。小さな川ではあったが、流心は非常に速く、子供が1人流されて溺れかけていたのを救いあげた。数10cmはなれたところでは、流れは緩やかになっており、釣果は、わずかな差で大きく異なってくるのだな、ということを肌で感じることもできた。
三平よりも齢は多く重ねてきたが、子供の頃のように、心に残る思い出を作ることができた。その他にも、ホタルを観たり、山椒魚を捕まえたりと、貴重な体験ができ、是非、また、訪れてみたいところでした。
カジカ



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